1500mという距離は、純粋なスピードと粘り強い持久力の双方が高いレベルで要求される中長距離走の種目だ。単に根性論で走り込むだけでは、思うようにタイムが縮まらないばかりか、怪我のリスクを高める原因にもなりかねない。
平均タイムを突破し自己ベストを更新するための最大の秘密は、徹底した「ペース配分(イーブンペース)の習得」にある。初心者に多く見られる失敗は、スタート直後の興奮から最初の400mをオーバースピードで突っ込んでしまい、中盤以降に著しく失速するパターンだ。トラック1周(400m)ごとのラップタイムを一定に保つ意識を持つだけで、後半の粘りが劇的に変わり、結果として全体のタイムが大きく短縮される。
具体的なトレーニングとしては、週に数回のジョギングで基礎体力(有酸素能力)を高めつつ、200m〜400mの距離を本番に近いスピードで繰り返す「インターバルトレーニング」を取り入れるのが効果的だ。心肺に負荷をかけながらスピードを維持する感覚を身体に染み込ませることで、レース中盤の苦しい局面を乗り越えるスタミナが養われる。