改元以降、ネット上の掲示板や知恵袋などで度々議論されるのが、「令和になって年間の祝日が減ったのではないか」「12月の祝日を奪われた」という不満や誤解です。この感情的なギャップには、制度上の暦のメカニズムと心理的要因が深く関係しています。
結論から申し上げますと、年間の国民の祝日の総数は「16日」で一切減っていません。令和の祝日 一覧 最新データを精査しても、2016年に「山の日(8月11日)」が新設されて以来、祝日の年間総数は16日を維持しています。それにもかかわらず「減った」と錯覚される理由は主に2点あります。
第一に、改元初年となった2019年(平成31年/令和元年)の特例的な祝日カレンダーです。2019年は即位の日である5月1日および即位礼正殿の儀が行われた10月22日がその年限りの祝日となった一方、上皇さまが退位された年であったため、2月23日(当時はまだ皇太子さまの誕生日で平日)も12月23日(退位後で平日)も天皇誕生日としては適用されず、「2019年だけ天皇誕生日が存在しない」という極めて異例の事態が発生しました。
第二に、「12月の祝日消滅」による心理的疲労です。平成の約30年間、12月23日は年末の繁忙期における貴重な息抜きやクリスマス直前の連休として定着していました。それが平日化し、11月23日の勤労感謝の日から翌年1月1日の元日まで祝日が1日も存在しない「6週間以上の祝日空白期間」が生じたことが、体感としての疲労感と不満を生む原因となっています。
【プロの結論】一般参賀に行くべき人・慎重になるべき人の判断基準
皇室ジャーナリストおよび現場警備の観点から、天皇誕生日の皇居一般参賀への参加について、向き・不向きの明確な判断基準を提示します。
- 参加を強く推奨できる人:
- 皇室の歴史的儀礼を肌で体感し、陛下のお姿と生のお声を直接受け止めたい人
- 冬の寒さに耐えうる防寒装備(防寒靴、カイロ、保温ボトル)を万全に整えられる人
- 立ち見で2〜3時間以上の待機列や群衆の流れに落ち着いて対応できる体力のある人
- 慎重な判断・別手段の検討を勧める人:
- 乳幼児連れのご家族や、長時間の直立待機・歩行が困難な高齢者の方(宮殿東庭には着席スペースがありません)
- 過度の閉所・人混み恐怖がある方(数万人規模の密集環境となります)
- ※代替案として、待ち時間が大幅に短い皇居での記帳のみへの参加、あるいは宮内庁が公式YouTubeやNHK等で実施する高画質ライブ配信の視聴が極めて賢明な選択肢となります。