ネット上の情報やSNSでは、東海環状道に関して幾つかの危険な誤解や見落とされがちな盲点が散見されます。利用前に知っておくべき事実を検証・是正します。
誤解①:「全線が開通すれば、すぐに全区間が4車線で快適に走れる」
これは完全な誤りです。養老トンネル区間をはじめとする西回り未開通区間は、基本的に「暫定2車線」での供用開始となります。現在、国土交通省が推進している「高速道路における安全・安心基本計画」に基づき、土岐JCT〜美濃加茂IC間などの東回りボトルネック区間では4車線化工事が先行して進められていますが、西回り区間が片側2車線化されるのは開通後さらに何年も先の話です。全線が繋がった直後は、むしろ交通量の急増により、暫定2車線区間でのボトルネック渋滞が悪化する懸念すらあります。
誤解②:「どのICから乗ってもETC割引で安く迂回できる」
東海環状道を活用した都心部(名二環・名古屋高速)迂回には、「東海環状道ETC2.0迂回割引」が適用されます。しかし、これには厳密なルールが存在します。「ETC2.0車載器を搭載していること」「指定されたジャンクション・出入口を経由すること」が絶対条件であり、従来のETC1.0車載器では適用外となります。知らずに旧型ETCのまま通行し、「期待していたほど料金が安くならなかった」と後悔するユーザーが後を絶ちません。
盲点:SA・PA(サービスエリア・パーキングエリア)の給油空白地帯
岐阜県内から三重県側にかけての西回り区間は、東回りの美濃加茂SA(ハイウェイオアシス併設)や五斗蒔PA、鞍ヶ池PAに比べ、休憩施設の密度が低く、ガソリンスタンドが存在しない長大な空白区間が生じやすい構造になっています。夜間に燃料警告灯が点灯した場合、インターチェンジを一旦降りる(一時退出実験の利用等)か、手前のエリアで確実に給油しておくリスクマネジメントが不可欠です。