Q1:『殺戮にいたる病』の犯人は誰ですか?最後はどうなりますか?
A1:真犯人は蒲生稔(がもう みのる)です。読者は物語の大半で「雅子の息子」だと誤認させられますが、正体は「雅子の夫(父親)」です。ラストシーンで元刑事の樋口と警察によって現行犯逮捕され、事件は終結します。
Q2:エピローグが最初にあるのはなぜですか?
A2:冒頭で犯人逮捕の結末と「蒲生稔」という名前を明示することで、読者に「犯人当てミステリではない」と油断させ、叙述トリックの罠に深く誘い込むための極めて計算された構成です。
Q3:綾辻行人の『十角館の殺人』など他の新本格作品と比べた特徴は?
A3:『十角館の殺人』が洋館を舞台にしたクラシックなパズラーの美しさを極めているのに対し、『殺戮にいたる病』は現代社会の暗部、異常性欲、家族の断絶といった生々しいサイコ・サスペンス要素と、厳密な論理パズルを高次元で融合させている点が唯一無二の特徴です。