インターネット上の情報やSNSでは、時に極端な言説が独り歩きすることがあります。その代表例が「50代のツーブロックは痛い」「おじさんのパーマはおばさん化する」という風評です。
結論から述べれば、これらの主張はカットの設計手法を誤ったケースを指しており、正しくデザインされたスタイルには当てはまりません。
かつて若年層の間で流行した「刈り上げ部分とトップの長さに極端な段差をつけるツーブロック」をそのまま50代が実践すると、確かにモード感が強すぎて違和感を生みます。しかし、刈り上げのミリ数を6mm〜9mm程度の長めに設定し、上から被せる髪と自然に馴染ませる「グラデーションツーブロック」であれば、耳上のボリュームを抑えて小顔効果を生み出す極めて機能的な大人の補正カットになります。
同様に、パーマについても細いロッドで強く巻きすぎるとボリュームが過剰になりがちですが、毛先にわずかなカールをつけて毛流れを作る「ニュアンスパーマ」や「ポイントパーマ」であれば、老け見えを回避しながらトップの立ち上がりを長時間キープできます。大切なのはトレンドを無批判に取り入れることではなく、年齢相応の質感へチューニングすることです。