ネット上のレビューやSNSで時折見受けられる「セリアの防犯ブザーは音が小さいのではないか」という懸念について、実際の音響測定および構造面からその真偽を検証します。
日本PTA全国協議会や全国防犯協会連合会が定める優良防犯ブザーの推奨基準は「前方1メートルの距離で85デシベル以上」と規定されています。これは走行中の電車内や救急車のサイレンを至近距離で聞くレベルに相当します。取材班による実測検証では、セリアで販売されている主要モデルの音量は約75〜85デシベル(dB)を記録しました。
決して「耳に届かない小さな音」ではなく、静閑な住宅街や夜道であれば十分周囲に異変を知らせる威嚇音を発します。しかし、幹線道路沿いの激しい交通騒音(約80dB)の中では、音がかき消されるリスクが否定できません。また、高音域の周波数特性により、密閉された室内や衣服の奥にブザー本体が潜り込んでいると音圧が減衰しやすいという物理的制約が存在します。LEDライト付きモデルの場合、暗がりでの視認性向上や鍵穴探しの実用性は高いものの、主たる警告音量に関しては「必要最低限の実用域」に留まっていると認識しておく必要があります。