同じ小学3年生であっても、4月生まれの子と3月生まれの子では実年齢にほぼ1年の開きがあります。8〜9歳の時期における1年の月齢差は、身長換算で約5cm前後の差を生み出します。整列順で早生まれの子が前方に並ぶのは身体発達上ごく自然なことです。
一方で、単なる月齢差や成長の遅生まれではなく、医学的なフォローが必要な「低身長」が隠れていないかをチェックする客観的な指標が存在します。小児医療の現場では、同性・同年齢の平均値から標準偏差(SD)を用いて評価する「成長曲線」が使われます。
受診を検討する具体的な目安は以下の2点です。
- −2.0SDを下回っている場合:同年代の同じ性別の中で下位約2.3%に位置する水準です。小学3年生(8歳0ヶ月時点)の目安としては、男子で約117.4cm未満、女子で約116.5cm未満が該当します。
- 年間の伸びが極端に鈍い場合:過去1〜2年間の成長記録を振り返り、1年間の身長の伸びが4.0cm未満にとどまっている場合は、成長ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌異常、あるいは骨の疾患などが関係している可能性があります。
学校から配られる身体測定の結果表や母子健康手帳の成長曲線シートに数値をプロットし、曲線に沿って平行に伸びているかを確認することが正確な状況把握につながります。