M-1グランプリ審査員の歴代一覧&選考基準!なぜ交代・引退?得点傾向の真相

M-1グランプリ審査員の歴代一覧&選考基準!なぜ交代・引退?得点傾向の真相

M-1グランプリ審査員の歴代一覧&選考基準!なぜ交代・引退?得点傾向の真相とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

「なぜあの芸人は審査員をやらないのか?」という疑問はネット上で絶えません。しかし、テレビ関係者の証言を総合すると、M-1審査員選考基準は極めて厳格であり、同時にオファーを受ける側のハードルも異常なほど跳ね上がっています。

ABCテレビおよび制作陣が重視する選考基準は、主に以下の3点に集約されます。

第一に、東西漫才のカルチャーバランス。上方漫才の伝統としゃべくりを体現する関西勢と、設定や構成力、シチュエーションを重視する東京勢の比率を緻密に調整しなければ、地域的な不公平感が噴出します。
第二に、現場感覚と圧倒的な漫才実績。現在進行形でNGK(なんばグランド花月)やルミネtheよしもとなどの劇場に立ち続けているか、あるいは漫才で時代を築き上げた歴史的事実があるかどうかです。
第三に、テレビ生放送における「即時言語化力」。90秒前後の短い持ち時間で、点数の根拠を論理的かつ視聴者にも伝わる言葉で説明できる能力が不可欠となります。

この極限の要求水準に対し、打診を受けた大物漫才師の多くが「割に合わない」と断るケースが後を絶ちません。ギャランティに対して背負うリスクが桁外れに大きいからです。点数を1点低くつけただけでSNS上で「老害」「センスがない」と罵声を浴びせられ、自身のレギュラー番組や単独ライブにまで悪影響が及ぶ危険があるためです。現在審査員席に座る面々は、そうしたリスクを承知の上で「漫才界への恩返し」として火中の栗を拾っているのが実態です。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。