日本のネット上では「中国で一度封殺された芸能人は完全に消滅し、二度と活動できない」と誤解されがちですが、実態はより多層的です。国内の主流メディアから締め出されたスターたちも、異なるルートで生存戦略を模索しています。
代表的な生存戦略の一つが「海外市場へのシフト」です。ファン・ビンビン(范冰冰)が韓国映画や欧米のインディペンデント作品への出演、国際映画祭のレッドカーペットへの登壇、自身のコスメブランドのグローバル展開を通じて存在感を取り戻したように、中国本土外での知名度を活用する動きが目立ちます。
また、出演作がお蔵入りとなった作品については、「AI顔差し替え技術(AI換臉)」を用いて別の俳優の顔を合成し、数年遅れで配信に漕ぎ着ける手法が業界標準として定着しました。スキャンダルを起こした本人は表に出られないものの、作品自体は莫大な投資を回収するためにデジタル修正を経て世に送り出されています。
さらに、表舞台を退いたスターが裏方として制作会社を立ち上げたり、新人タレントのプロデュースやライブコマース(直播)の運営企業に出資する形で、巨額の利益を上げ続けている事例も少なくありません。