サンエックスの公式キャラクター設定によると、しろくまの根底にあるのは「北の海の寒さにどうしても耐えられなかった」という、極めてシンプルかつ切実な理由です。一般的なホッキョクグマは分厚い脂肪と特殊な体毛で氷点下の極寒を生き抜きますが、すみっコぐらしのしろくまは生まれつき寒さに弱く、冷たい北の風に震える日々を過ごしていました。
そんなしろくまの運命を大きく動かしたのが、世界中を旅している「ぺんぎん(本物)」との出会いでした。公式テーマ『しろくまのともだち』でも丁寧に描かれている通り、北の海を訪れたぺんぎん(本物)から「南には温かい海や豊かな場所がある」という話を聞かされたしろくまは、思い切って生まれ故郷を飛び出し、温かい南の地を目指す旅に出ることを決意したのです。
南へたどり着いたしろくまが最も安らぐ瞬間は、「すみっこで熱いお茶をすすっているとき」です。冷え切った体を温め、静かな場所でほっと一息つく姿は、まさに過酷な環境から自分に合った居場所を見つけ出した安心感の表れと言えます。人見知りで緊張しやすい気質も相まって、部屋の角という限られたパーソナルスペースとお茶の温もりが、しろくまの心を落ち着かせる最大の特効薬となっています。