2011年に第97期生として宝塚歌劇団に入団した永久輝せあは、星組公演『ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び』で初舞台を踏んだ後、雪組に配属されました。配属直後からその抜群のスタイルと端正な顔立ちで注目を集め、早くから将来を嘱望される存在となります。
雪組時代には、当時のトップスター・早霧せいなの背中を追い、新人公演主演を計4回(『ルパン三世』『るろうに剣心』『私立探偵ケイレブ・ハント』『幕末太陽傳』)務めるという快挙を達成。特に和物芝居の所作や、内面を深く掘り下げる芝居心は、雪組の伝統の中で徹底的に鍛え上げられました。2019年には宝塚バウホール公演『PR×PRance』で初の単独主演を果たしています。
大きな転機が訪れたのは2019年11月。花組への組替えでした。同時に、元花組トップスター明日海りおから引き継ぐ形で、三井住友カードのイメージキャラクターに就任。大きな期待とプレッシャーが寄せられる中、永久輝は持ち前のストイックさで花組のダンシングスタイルと華麗なショースピリットを吸収していきます。『冬霞の巴里』での骨太な主演を経て、2026年5月27日付で柚香光の後を継ぎ、第28代花組トップスターに就任しました。
トッププレお披露目公演となった御園座『ドン・ジュアン』では、稀代のプレイボーイが愛によって破滅へと向かう難役を熱演。フラメンコのリズムに乗せた情熱的な歌唱と狂気の演技で観客を圧倒し、トップスターとしての確固たる覚悟を証明しました。