大地震の揺れから高速列車を守る中核技術が、早期地震検知システム「UrEDAS(ユレダス)」と「脱線防止ガード」です。UrEDASは、地震の初期微動であるP波(縦揺れ)を震源近くや沿線の地震計で素早くキャッチし、破壊力の大きいS波(主要動・横揺れ)が新幹線に到達する前にき電を自動停止して非常ブレーキを作動させます。
さらに、万が一レールから車輪が外れてしまった場合の「最後の砦」として機能するのが脱線防止ガードです。
脱線防止ガードの仕組みは、走行レールの内側に沿って敷設された強固なガイド用レールにあります。車輪の内側にある「フランジ」と呼ばれる出っ張りがこのガードに引っかかることで、車輪がレールから大きく逸脱することを防ぎます。横方向への逸脱を物理的に規制し、車両が高架橋壁に激突したり対向線路へ飛び出したりする大惨事を防ぎます。
JR東日本が継続して進める東北新幹線の耐震補強工事では、高架橋柱への鋼板巻き立てや落橋防止装置の追加に加え、この脱線防止ガードの敷設区間が大幅に拡大されており、2026年現在も線路構造全体の強靭化が推進されています。