冷徹な処刑人として振る舞っていたゼルドリスですが、彼が魔神王に従い続けた真の理由は「愛する吸血鬼族の女性・ゲルダを救うこと」でした。
かつて吸血鬼族が魔神族に反逆を起こした際、処刑を命じられたゼルドリスはゲルダを殺すことができず、彼女の命を守るために一族ごと封印するという苦渋の決断を下しました。魔神王となって彼女の封印を解き、平和に暮らすことだけが彼の生きる目的だったのです。
かつて敬愛していた兄・メリオダスが女神族のエリザベスを選んで魔界を裏切った際、ゼルドリスは「自分と一族を捨てた兄」への激しい憎悪を抱きました。しかしその根底には、「兄と同じように他種族の女性を愛してしまった自分」への葛藤と、兄への憧憬の裏返しが存在していました。最終決戦において誤解が解け、兄弟が背中を合わせて父・魔神王に立ち向かう共闘は、作中屈指の感動を呼びました。