実際の制作現場では、フォントの選択肢が増えたことによる利便性と同時に、新たな運用上の課題も浮き彫りになっています。現場のデザイナーやマーケターから寄せられたリアルな実態を検証します。
第一線で活躍するWebディレクターからは、「Google Fonts日本語明朝体の普及によって、Webサイトの表示速度を落とさずに美しいセリフ体(明朝体)を導入できるようになった恩恵は計り知れない」という声が多く聞かれます。特に「源ノ明朝(Noto Serif JP)」のサブセット化技術が標準化したことで、かつて問題視されていたページの読み込み遅延は大幅に解消されました。
また、ノンデザイナー層を中心に爆発的なシェアを持つクラウド型デザインツールにおいて、Canva明朝体おすすめフォントの選定基準にも変化が見られます。SNS運用の現場では「はんなり明朝」や「Noto Serif JP」、あるいはクラシカルなニュアンスを持つ「しっぽり明朝」をInstagramのカルーセル画像やアイキャッチに採用する事例が急増しています。ユーザーからは「ゴシック体一辺倒だったフィード内で、明朝体を用いるだけでオーガニックな保存率やCTRが向上した」という具体的な成果も報告されています。
しかし、注意すべき落とし穴も存在します。オンラインコミュニティや実務現場の検証では、「無料の日本語フリーフォント明朝体の中には、JIS第2水準以降の漢字や特定の記号が含まれておらず、文章の途中で文字化け(いわゆる豆腐現象)を起こして納期直前に差し替えを余儀なくされた」というトラブルが後を絶ちません。制作に着手する前の文字収録数チェックは必須の工程です。