鎮痛剤の飲み過ぎで悪化する頭痛の真実|薬物乱用頭痛の罠と最新治療

鎮痛剤の飲み過ぎで悪化する頭痛の真実|薬物乱用頭痛の罠と最新治療

鎮痛剤の飲み過ぎで悪化する頭痛の真実|薬物乱用頭痛の罠と最新治療の総合ガイドをご紹介します。役立つ情報が満載です。

ドラッグストアで手に入る解熱鎮痛薬は、主成分によって作用機序や過剰摂取時のリスクが大きく異なります。自分の飲んでいる薬がどの分類に属し、何日までの服用が許容されるのかを正確に把握しておく必要があります。

成分分類・代表薬月間服用の制限目安(日数)過剰摂取時の主なリスク・臓器負担編集部の見解・評価NSAIDs
(ロキソプロフェン、イブプロフェン)月15日未満
(単一成分の場合)胃粘膜障害(胃潰瘍・胃痛)、急性腎不全・腎血流量低下、浮腫切れ味は鋭いが胃腸・腎臓への攻撃性が高い。空腹時服用は厳禁。アセトアミノフェン
(カロナール、タイレノール等)月15日未満
(1日最大4,000mg上限)肝機能障害(重篤な肝壊死)、悪心・嘔気胃に優しく安全域が広い反面、規定量オーバー時の肝毒性に注意。複合鎮痛薬
(カフェイン・鎮静成分配合市販薬)月10日未満
(依存形成が極めて速い)精神的依存、カフェイン離脱頭痛、自律神経失調市販配合薬の乱用例が最も多い。習慣化する前に即座に見直しが必要。トリプタン系製剤
(医療用偏頭痛治療薬)月10日未満
(処方薬であっても乱用対象)血管収縮による胸部圧迫感、薬物乱用頭痛の慢性化偏頭痛の特効薬だが、タイミングを誤った連用は状態を難治化させる。

日本頭痛学会が提示する鎮痛薬服用制限目安として、カフェインや鎮静薬(ブロモバレリル尿素など)を含む市販複合薬やトリプタン系製剤は「月に10日以上」、単一のNSAIDsやアセトアミノフェンであっても「月に15日以上」の服用が3カ月以上続いている場合、すでに危険域に入っていると判断されます。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。