「自分は人より髪が伸びるのが遅いのではないか」「前髪ばかり早く伸びて後ろが追いつかない」と感じる人は少なくありません。実際、毛髪の伸長スピードには明確な髪の成長速度の個人差理由が存在します。主な変動要因は、生えている部位、体内ホルモンバランス、そして気温や代謝に関わる季節環境です。
まず髪が伸びる男女の違いに着目すると、統計的には男性よりも女性のほうが髪の伸びるスピードがやや速い傾向が確認されています。これには女性ホルモンである「エストロゲン」が深く関与しています。エストロゲンには毛母細胞の活動を活発にし、毛周期の成長期を長く維持させる作用があるためです。対して男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)は毛根を萎縮させ、成長期を極端に短縮させる方向に作用しがちです。
さらに季節による髪の伸びるスピードの違いも見逃せません。基礎代謝が上がり、血行が促される春から初夏にかけて髪の伸びはピークを迎え、気温が下がり血管が収縮する秋から冬にかけては緩やかになります。部位別で見ても、頭頂部(トップ)や前髪は視覚的に変化を認識しやすいだけでなく、血流分布の違いから襟足(ネープ)よりもわずかに成長が旺盛な傾向が見られます。