共学化から年数が浅い学校に対して、ネット掲示板や知恵袋などで必ず囁かれるのが「元女子校だから男子生徒の居心地が悪いのではないか」「女子の勢力に押されて男子が孤立するのではないか」という懸念です。
しかし、実際の宇都宮中央高校の男子比率の推移と校内の人間関係を精査すると、この見方は明白な誤解であることが分かります。普通科の募集定員において、入学者の男子比率は初年度の3割弱から年々上昇し、現在では4割から4割5分程度を維持しています。1クラス40名であれば15〜18名程度が男子生徒であり、自然な男女共学の教室風景が完全に定着しました。
現場取材で見えてきたのは、むしろ「変則的な力関係が存在しないフラットな環境」です。伝統的な共学校にありがちな固定化されたジェンダー役割(力仕事は男子、細やかな作業は女子といった無意識のバイアス)が存在せず、生徒会活動や学校行事の実行委員においても、性別に関係なくリーダーシップを発揮する土壌が整っています。「男子だから」「女子だから」という枠組みにとらわれず、互いの個性を尊重し合える空気感こそが、新体制の宇都宮中央高校が持つ最大の強みです。