知性派クリエイターとして知られる彼の学歴には、知られざる大きな転換点が存在します。出身高校は、香川県高松市にある私立の英明高等学校。同校の特別進学コースでハイレベルな学問に没頭し、全国規模の数学コンテストやクイズ大会で頭角を現しました。
高校卒業後、難関を突破して進学したのが東京工業大学(現・東京科学大学)理学部情報科学科です。同大学は日本屈指の理工系最高峰であり、情報科学科では高度なプログラミング理論や数理論理学を学びました。彼のロジカルな思考力や、動画企画で見せる精密なルール設計は、この東工大時代に学んだコンピュータサイエンスの素養が色濃く反映されています。
しかし、彼は最終的に同大学を中退するという決断を下します。当時、在学中の2016年12月にQuizKnockへ合流し、翌2017年にはYouTubeチャンネルの開設を自ら提案。動画制作や企画考案の業務が激増するなか、「学業との両立という中途半端な状態を避け、創成期にあったQuizKnockの事業成長に自らの人生をフルコミットする」という覚悟による選択でした。
国立のトップ理系大学を中退することに対して、周囲からは当然ながら慎重論もありました。しかし、後のインタビューで本人が振り返っているように、「自分が心から面白いと信じるエンターテインメントを形にしたい」という強い衝動が、安定したエリートコースからの転身を後押ししたのです。