マリンレジャー関係者の間において、崎本部ビーチのシュノーケリングおよびダイビングポイントとしての価値は、沖縄本島西海岸でも別格と位置づけられています。その理由は、独特の地形が生み出す「海況の安定度」と「インショア(浅瀬)のサンゴ礁密度」にあります。
沖縄本島西海岸の人気スポット(恩納村の真栄田岬など)は、秋から冬にかけて吹く北寄り・北西の季節風によって容易に白波が立ち、遊泳禁止(赤旗)となる日数が少なくありません。一方、崎本部ビーチは南西向きの湾状地形に位置しているため、北風や北東風を背後の山原(ヤンバル)の丘陵が遮る天然の防波堤として機能します。結果として、他のビーチが荒れているコンディションでも波が立ちにくく、極めて穏やかな水面を維持しやすいという特性を持ちます。
さらに、波打ち際からわずか数メートルエントリーするだけで、見事なソフトコーラル群やデバスズメダイ、カクレクマノミの生息域に到達できます。ボートを利用せずビーチエントリーでこれほど高密度のサンゴ礁を観察できる環境は、本島内でも極めて稀有な存在です。