ワゴン販売が過去のものとなった環境下で、新幹線の移動時間を豊かなカフェ空間に変えるためには、事前の購入戦略が成否を分けます。取材を通じて判明した、出張の達人たちが実践する実践的テクニックを紹介します。
1. ホーム自販機は「乗車5分前」の確保を徹底する
ホーム上のドリップ自販機は、1杯抽出するのに約70秒〜90秒の時間を要します。発車間際は駆け込み需要で2〜3人の列ができるケースが日常茶飯事です。発車直前に並ぶと乗り遅れのリスクが生じるため、ホームには発車時刻の8〜10分前に上がり、余裕を持って抽出を待つのが鉄則です。
2. 高性能タンブラー・マイボトルによる「温度キープ術」
紙コップのまま新幹線の窓際テーブルに置いていると、空調の影響で20〜30分もすればぬるくなってしまいます。コーヒー通の間で定着しているのが、サーモスや象印などの「広口真空断熱タンブラー」を持参するスタイルです。駅ナカのスペシャリティコーヒー店(ブルーボトルコーヒーやサザコーヒーなど)でテイクアウトした珈琲やホーム自販機の珈琲を移し替えることで、東京から新大阪までの約2時間半、最後の一口まで熱々の状態をキープできます。
3. 駅ナカの名店を使いこなす「テイクアウト最適ルート」
東京駅であれば「グランスタ東京」内のカフェ、品川駅なら「エキュート品川」など、新幹線改札のすぐ近くには豆にこだわったサードウェーブ系カフェが点在しています。コンビニの100円〜150円コーヒーで手軽に済ませるか、専門店のシングルオリジン(500円〜700円)で移動を至福の時間にするか。乗車前の選択肢は、かつての車内販売時代よりも格段に広がっています。