ドラッグストアや医療機関で手に入る整腸剤は、どれも同じメカニズムで動いているわけではありません。「菌そのもの」が主体の製剤もあれば、胃粘膜保護剤や消化酵素、制酸剤を複合配合した総合胃腸薬に近い製品も存在します。主要製品における1日摂取目安量と、過剰に服用した際のリスクの違いを比較整理しました。
各製品の添付文書および公式発表資料を突き合わせると、リスクの性質が異なることが浮き彫りになります。新ビオフェルミンSの過剰摂取による副作用に関しては、菌そのものの毒性は極めて低く、過剰に摂取された菌の大部分は定着できずに便とともに体外へ排出されます。ただし、ベースとなる乳糖などの添加物による一時的な下痢や腹鳴が目立ちます。
対照的に注意が必要なのが、ザ・ガードコーワを飲み過ぎた際の症状です。本剤には腸内環境改善成分だけでなく、胃酸を中和する制酸剤やガスを消す消泡剤(ジメチルポリシロキサン)、健胃生薬が複合配合されています。特に含まれるマグネシウム塩は、緩下剤(便秘薬)としても使われる成分であるため、多量に飲めば急激な水様性下痢を引き起こします。さらに高齢者や腎機能が低下している方が大量連用した場合、マグネシウムが排泄されずに体内に蓄積する「高マグネシウム血症」を招く危険性があり、単なる菌製剤以上の慎重な管理が求められます。