介護は美談だけでは成り立たない。特に長期にわたる高度医療とリハビリには、想像を絶する費用がかかる。一部の報道では、治療費や介護費用の捻出のために自宅を手放すなど、経済的な困窮も噂された。華やかな芸能界に身を置いた二人であっても、日本の医療・福祉制度の狭間で苦しむ現実は一般家庭と何ら変わらなかった。
矢野氏は自らの仕事もセーブせざるを得ず、介護中心の生活へとシフトした。収入が激減する一方で、毎月積み重なる医療費の請求書。精神的なプレッシャーは計り知れない。それでも彼が自己破産や介護放棄を選ばなかったのは、妻に対する強い責任感と、かつて交わした約束があったからに他ならない。