毎年、何万編もの作文を読みこなす審査員たち。彼らが最も退屈するのは、「税金がなくなると道路が直せなくなって困る」「救急車が有料になったら大変だ」といった、パンフレットの丸写しのような文章だ。正論だが、そこには書き手の「顔」が見えない。
作文で評価されるのは、客観的な事実の羅列ではない。その事実に対して、あなた自身がどう感じ、どう考えが変わったかという「心の動き」だ。ありきたりな結論を急ぐ必要はない。むしろ、最初は「なんで税金なんて払わなきゃいけないんだ」という素朴な疑問や不満からスタートした方が、読者を惹きつける魅力的な導入になる。