「日々の手入れを怠ってしまい、まな板の端や表面に頑固な黒ずみ(黒カビ)が定着してしまった」という場合でも、諦めて廃棄する必要はありません。木製まな板の最大の利点は、「表面を削り取れば、内部の無垢な木肌が新品の状態で現れる」点にあります。市販の耐水サンドペーパー(紙やすり)とあて木を使えば、自宅でも15分程度で劇的なリセットが可能です。
【サンドペーパーを使った黒ずみ落としの手順】
1. 完全乾燥:まな板が湿っていると木繊維が毛羽立ってしまうため、風通しの良い日陰で1〜2日間しっかり乾燥させる。
2. 粗磨き(#120番):市販の木片や専用ホルダーに#120程度の粗目サンドペーパーを巻きつけ、必ず木目に沿って平行に力強く擦る。黒ずみが消えるまで均等に削り落とす(木目を横切って擦ると深い傷が残るため厳禁)。
3. 中仕上げ(#240番):黒ずみが消えたら、中目のペーパーに変えて研磨傷を平滑にならす。
4. 仕上げ磨き(#400番):最後に細目のペーパーで表面を滑らかに整え、手のひらで触れて引っかかりがない状態にする。
5. 粉の除去と洗浄:削り粉を乾いた布で払った後、水で洗い流して乾いた布巾で水分を拭き取る。
このセルフリセットを行った後は、表面の導管が無防備に開いている状態です。前述した食用グレードの乾性油(荏胡麻油など)や蜜蝋ワックスを薄く塗り込んで保護膜を再構築することで、再び撥水性の高い極上のコンディションへと戻すことができます。