サリーのパパを語る上で避けて通れない最大の謎が、頭部の左右から天に向かって鋭利に突き出た2本の突起です。「あれは悪魔のツノ(角)なのか?」という疑問は、昭和期から知恵袋や掲示板で幾度となく議論されてきました。結論から述べると、あの突起はツノではなく「整髪料で完璧にセットされた髪型(地毛)」です。
その決定的な証拠は、アニメ第1期第9話「パパはお天気や」をはじめとする日常描写に刻まれています。ベッドから起き上がったばかりのパパの頭部は、普段の角状の尖りが完全に失われ、寝癖でボサボサに垂れ下がった長髪状態になっていました。さらに、鏡の前でヘアブラシや専用の魔法整髪料を駆使してあの独特のスタイルへとセットし直すコミカルなルーティンが映像として明確に描かれているのです。悪魔的な異形ではなく、身だしなみに並々ならぬこだわりを持つ王族の「過剰なヘアセット」であったという事実は、視聴者に強烈な親近感を与えました。
また、サリーのパパの身長設定についても現場の演出意図が光ります。明確な数値データとしての身長は公表されていないものの、作画基準資料において小学5年生のサリー(推定140cm前後)の倍近い頭身で描かれており、視覚的な推定身長は195cm〜200cm超の巨漢として設計されています。威風堂々たる威圧感を画面いっぱいに醸し出しつつ、娘のちょっとした一言にショックを受けて体を丸めるという視覚的落差を演出するため、あえて極端な大型体格が採用されたのです。