王道の大記録だけでなく、野球の記録には偶然やルールの盲点、特殊な試合展開から生まれた驚きの「プロ野球珍記録まとめ」が存在します。これらはファンコミュニティやSNS上でも定期的に語り草となる名場面です。
代表的な事例が「1球勝利投手」ならびに「0球降板・0球セーブ」です。登板した投手が初球を投げる前に一塁へ牽制球を投げて走者を刺し、スリーアウトとなってチェンジ、直後の攻撃で味方が逆転サヨナラ勝ちを収めた場合、記録上は「投球数0」で勝利投手が誕生します。NPB史上でも過去に数例しか存在しない極めて珍しい出来事です。
また、打撃・走塁面での珍記録として名高いのが、「1試合4奪三振」です。1イニングにアウトは3つしかないはずですが、打者が三振した際に捕手が捕球できず「振り逃げ」が成立した場合、記録上は三振がカウントされたまま走者が残るため、続く打者を連続三振に仕留めることで1イニング4奪三振が成立します。NPBでも過去に数十回記録されているものの、守備側のミスと投手の圧倒的な奪三振力が奇跡的に噛み合わなければ発生しない珍事です。
さらに、1イニングで3つのアウトをすべて一度のプレーで奪う「無補殺三重殺(アンアシステッド・トリプルプレー)」も、球史に刻まれた超レア記録です。走者がヒットエンドラン等で一斉にスタートを切った際、ライナー性の打球を捕球した内野手が、そのまま二塁を踏み、戻れなくなった一塁走者に自らタッチすることで、誰にもボールを転送(補殺)することなく一人で3アウトを成立させるプレーです。日米合わせても数年に一度しか目撃できない、野球ギネス世界記録級のハプニングといえます。