マタギや猟師から未加工の爪を譲り受けた場合や、自身で熊の爪アクセサリー加工を行う際には、徹底した下処理を行わなければ腐敗や異臭、虫食いの原因となります。一生モノのアイテムに仕上げるための熊の爪ネックレス作り方と手順を紹介します。
第一段階は「煮沸と脱肉・脱脂」です。爪を弱火で30分〜1時間ほど煮沸し、内部に残った肉片や軟骨をピンセット等で完全にかき出します。その後、パイプクリーナーや高濃度の重曹水、またはオキシドール(過酸化水素水)に数日間浸漬し、ケラチン内部に染み込んだ獣油を徹底的に脱脂・漂白します。この脱脂が不十分だと、身につけた際に体温で獣臭が蘇る原因となります。
第二段階は「陰干し乾燥とコーティング」です。直射日光を避け、風通しの良い日陰で1〜2週間かけて完全に乾燥させます。急激に熱風で乾かすと爪にヒビが入るため厳禁です。乾燥後、天然の蜜蝋ワックスや植物性オイルを薄く塗り込むことで、ツヤを出し乾燥割れを防ぎます。
第三段階は「金具の取り付け(マウント加工)」です。爪の根元に直接ドリルで穴を開ける方法は強度が落ちて割れやすいため、Silver925などの金属キャップ(ベゼル)を根元に被せ、エポキシ系接着剤で固定した上でバチカン(ペンダント通し)を付ける手法が推奨されます。鹿革紐やビーズと組み合わせることで、伝統と現代ファッションが融合した本格的なお守りネックレスが完成します。