ドラマや映画でクールかつ知的な役柄を演じることが多い野間口徹ですが、プライベートでは家族思いで温厚な家庭人として知られています。公のトーク番組やインタビューでも度々語られている妻との出会いは、まだ役者として完全に一本立ちできていなかった下積み時代の舞台現場でした。
妻は当時、小劇場の舞台女優や制作スタッフとして活動していた人物です。演劇という共通言語を通じて価値観を共有し、野間口がアルバイトを掛け持ちしながら将来の見えない生活を送っていた苦しい時期も、精神的な支柱として献身的に支え続けました。バラエティ番組などで本人が「家庭内では完全に妻の尻に敷かれている」と自虐を交えて語る姿は有名ですが、その言葉の根底には、無名時代から自分を信じて背中を押し続けてくれた妻への絶大なる敬意と深い信頼が存在しています。
家庭では男児2人・女児1人の計3人の子供に恵まれ、多忙を極める現在でも「子供たちと過ごす時間」を最優先にスケジュールを調整するほどの愛妻家・子煩悩ぶりです。学校行事への参加や家族での外出を大切にし、劇中での怪演や緊迫感あふれる表情とは真逆の、穏やかで柔らかな笑顔を家庭で見せています。地に足のついた家庭生活の充実こそが、どんな特異な役柄であっても「人間の生々しい生活感」を表現できる彼の演技の土台になっていることは間違いありません。