話題のフレーズ「汗をぬぐって歩いた道」の元ネタや曲名は一体なぜ注目されているのか。その真相を一言で明かせば、中学校の音楽教科書や合唱曲集に必ずと言っていいほど掲載されている名曲『変わらないもの』のサビ前のフレーズです。作詞・作曲を手掛けたのは、中学校の音楽科教諭としての豊富な現場指導経験を持ち、『大切なもの』『絆』などの大ヒット合唱曲を生み出してきた山崎朋子(やまざき ともこ)氏です。
検索窓に「汗をぬぐって歩いた道 歌手」と打ち込むユーザーの大半は、back number、RADWIMPS、あるいはゆずといった著名アーティストのバラードを想像しています。しかし本作は、レコード会社からメジャー流通されたポップス曲ではなく、教育音楽の専門出版社である教育芸術社などを通じて普及した学校合唱曲です。
2020年代半ば以降、卒業式を迎えた中高生がTikTokやInstagramのリールにクラス合唱の練習風景や本番の歌声を投稿するケースが急増しました。動画を偶然目にした20代〜40代の社会人が「学生時代に歌ったあの神曲をもう一度聴きたい」と再発見し、歌詞の断片である「汗をぬぐって歩いた道」をキーワードにして検索する現象が、アルゴリズムの後押しを受けて大規模なリバイバルを生んでいます。