技術の完全な結実を待つまでもなく、すでに二次元の住人として暮らす人々が存在する。ソーシャルVRプラットフォームのVRChatでは、数百万人のユーザーが自らの姿をアニメ調のアバターに変え、独自の経済圏とコミュニティを形成している。そこはまさに、異世界ファンタジーの舞台そのものだ。
これらのプラットフォームへ繋がるアプリケーションは、Meta Quest Storeなどを通じて誰でも手軽に入手できる時代になった。もはや二次元に行くとは、物理的な移動ではなく「自らのアイデンティティと主観的な視点をどの空間に置くか」という選択の問題へと変化しているのだ。