ファンの間で幾度となく熱い議論が交わされてきたのが、SOUL'd OUT『TOKYO通信』の歌詞に込められた世界観と意味の考察です。タイトルの「Urbs」はラテン語で「都市」を意味し、まさに巨大都市・東京におけるコミュニケーションの断絶や渇望、スピード感、そして混沌としたエネルギーを生々しく描き出しています。
英語と日本語を自由自在に行き来し、オノマトペや独特の造語を散りばめたリリックは、一見すると難解かつアブストラクトに映ります。しかし綿密に読み解いていくと、情報過多なメガロポリスの中で自己を見失わずに疾走する表現者のリアルな葛藤や美学が浮き彫りになってきます。
言葉の「意味」を伝えるだけでなく、言葉そのものの「響き」や「打楽器的なリズム」を極限まで追求したリリック構造こそが、Diggy-MOの真骨頂です。意味性を超えた音の快楽と都市論的なメッセージが同居している点こそ、熱狂的なリスナーが繰り返し歌詞を読み解きたくなる理由と言えます。