中国人インフルエンサー炎上の真相|過激化する迷惑行為と収益構造

中国人インフルエンサー炎上の真相|過激化する迷惑行為と収益構造

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日本国内で問題視される中国人配信者の迷惑行為は、突発的な悪ふざけではなく、綿密に計算されたビジネスモデルの一環として行われている側面があります。その中核にあるのが、中国のネット空間で莫大な閲覧数を集める「愛国トラフィック」と呼ばれる現象です。

中国のショート動画プラットフォームであるTikTok(中国版・抖音 / Douyin)や小紅書(RED)、快手(Kuaishou)では、日本に対する歴史的感情や民族主義を刺激するコンテンツがアルゴリズム上で優遇されやすく、短期間で数百万から数千万回再生を記録する傾向があります。日本で挑発的な言動を取り、「日本を懲らしめた」「日本の横暴を暴いた」というナラティブを付与することで、愛国感情を抱く視聴者層から大量の支持とエンゲージメントを獲得できる構造が定着しています。

このアクセス数は、即座に直接的な金銭的リターンへと変換されます。代表的な収益源は以下の通りです。

  • ライブ配信中の投げ銭(打賞):過激な突撃配信中にリアルタイムで数千人から数万人の視聴者を集め、1回の配信で数百万円相当のチップを獲得するケース。
  • ライブコマース(直播帯貨)への誘導:獲得した数十万〜数百万人規模のフォロワーを基盤に自社商品や提携グッズを販売し、莫大なマージンを得る手法。
  • アカウントの転売・広告案件:急速にフォロワーを増やしたアカウントを専門業者に高額で売却、あるいは中国国内企業からのPR案件を受注するビジネス。

過激な動画で一時的に炎上したとしても、アカウントが凍結される前に獲得したトラフィックを別事業やサブアカウントへ流し込むことで、投じたコストを遥かに上回る利益を回収できる仕組みが存在します。これが、批判を浴びてもなお迷惑行為に手を染める配信者が後を絶たない根本的な要因です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。