動画コンテンツでは15秒程度で鮮やかに完成するため、「誰でも力任せに折ればできる」と錯覚しがちですが、紙コップの物理構造を理解していないと手痛い失敗を招きます。
紙コップの内面には、水分漏れを防ぐ目的でポリエチレンの極薄フィルムが熱圧着されています。この樹脂フィルムは非常に復元力が高く、折り目を手で押さえただけではスプリングバック(元の形状に戻ろうとする力)が働いて開いてしまいます。マスキングテープ程度の粘着力では時間経過とともに剥がれ、バッグの中で中身が散乱する事故の原因になります。
確実な密閉を保つには、折り目をクリップで挟んで数分間クセを定着させるか、両面テープを内部に仕込む、あるいはハトメパンチで穴を開けてリボンを通すといった「物理的な留め具」の併用が欠かせません。また、温かい手作りマフィンを冷まさずにそのまま入れてフタを閉じると、内部に結露が発生して紙コップが湿気でふやけ、底抜けを起こす危険性もあります。完全に粗熱を取ってからラッピングすることは絶対条件です。