メディアで過激な発言が切り取られることで、彼女を「単なる情緒不安定なお騒がせタレント」とみなす風潮があります。しかし、これは彼女の卓越したキャリアと表現者としての本質を見落とした大きな誤解です。
1979年生まれの遠野なぎこさんは、幼少期から子役として活動し、1999年のNHK朝ドラ『すずらん』では数百人のオーディションを勝ち抜いてヒロインを務めた本格派女優です。映画『日本の黒い夏─冤罪』で見せた鬼気迫る演技によって、第10回日本映画批評家大賞新人賞を受賞するなど、その演技力は日本映画界の重鎮たちからも極めて高く評価されてきました。バラエティ番組で見せる過剰なまでのサービス精神や攻撃的な物言いは、制作側の期待やカメラの要求に120%で応えようとする、子役時代から染み付いた過度なプロ意識の裏返しでもあります。