医療現場およびOTC医薬品(市販薬)の市場において、水酸化マグネシウムと酸化マグネシウムは象徴的なブランドで知られています。
酸化マグネシウムの代表格は、医療用医薬品の「マグミット」および各社の後発医薬品、そして一般用医薬品の「酸化マグネシウムE便秘薬(健栄製薬)」や「3Aマグネシア」などです。これらは大半が錠剤または粉末(細粒)として提供されており、無味無臭で飲みやすく、1回あたりのコストが安価であることから、便秘治療の第一選択薬(ファーストライン)として圧倒的なシェアを誇ります。
一方、水酸化マグネシウムの代表ブランドはエムジーファーマ(ロート製薬グループ)の「ミルマグ」シリーズです。特に「ミルマグ液」は、牛乳のような白い懸濁液状の医薬品で、付属の計量カップやスポイトを用いて「数滴〜数ミリリットル単位」で服用量を細かく増減できる唯一無二の強みを持っています。「錠剤1錠では効きすぎるが、半錠にするのは砕きにくくて困る」という成人女性や、錠剤を飲み込めない乳幼児・高齢者の排便コントロールにおいて極めて重宝されています。