ネット上の掲示板や知恵袋等では「技能講習なんて受講料を払って座っていれば誰でも100%受かる」といった言説が散見されます。しかし、現場の実態を取材すると、この甘い認識こそが思わぬトラブルの引き金になっていることが分かります。
【誤解1:試験は形だけで落ちる人はいない?】
建設機械の資格取得における修了試験合格率は公称95%〜98%前後と非常に高い数値ですが、これは「講師の指示に従い、学科・実技を真面目に修得した受講生」を分母とした数値です。学科試験で規定の点数(各科目40%以上、全体で60%以上等)に満たない場合や、実技試験で減点超過・安全不確認の重大ミスを繰り返した場合は容赦なく不合格となります。再試験の救済措置が用意されている場合もありますが、追加費用や別日調整が必要になるリスクを孕んでいます。
【誤解2:多少の遅刻なら大目に見てもらえる?】
これは最も注意すべき盲点です。労働安全衛生法により、受講時間が1分単位で厳格に定められています。電車の遅延や道路渋滞による遅刻であっても、法定講習時間を満たせなくなった時点で即時受講資格の剥奪(受講料返金なし)となるのが教習所の鉄則です。講義中の居眠りやスマートフォンの無断操作も厳しく指導され、改善が見られない場合は退場処分となるケースがあります。