半中半外の魅力を最大限に引き出す手法として、現在特に人気が集中しているのが以下の3つのアプローチです。
第1に、靴のまま過ごせる自由度の高さで選ばれているのが半中半外土間リビングです。エントランスから居室へと続く床をモルタルや大判タイルで仕上げることで、汚れを気にせず観葉植物を育てたり、ロードバイクやキャンプギアのお手入れを楽しんだりできます。ペットと暮らす家庭にとっても、床の傷や汚れを神経質に気にしなくて済む心強い選択肢です。
第2に、天候に左右されない空間として支持を広げるのがインナーテラス設計です。建物の内側にガラス張りの半屋外テラスを組み込み、上部に天窓(トップライト)を設けることで、雨の日でも明るい日差しが降り注ぐサンルームのような環境を実現します。花粉や黄砂を気にせず洗濯物を干せるランドリースペースとしても重宝されています。
第3に、昔ながらの知恵を最も色濃く受け継ぐのが軒下デッキ活用法です。出幅1.5メートル〜2メートル以上の深い軒(キャノピー)を張り出し、その下にウッドデッキや樹脂デッキを敷き詰めることで、小雨が降る日でも窓を開けて雨音を楽しめる贅沢な居場所が生まれます。夏の直射日光を遮りつつ、冬の低い日差しを室内の奥深くまで招き入れるパッシブデザインの観点からも極めて合理的です。