JRの線路から東側へ視線を移すと、もう一つの巨大工事が視界を圧倒する。それが「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」だ。老朽化が進んでいた商業施設「サンパル」や勤労会館などの跡地を一体的に整備し、超高層複合ツインタワーの第1期ビルを立ち上げる一大事業である。
このプロジェクト最大の目玉は、周辺に分散していた中長距離高速バスの乗降場を低層部に完全集約する新バスターミナルだ。これまでは駅周辺の路上各所に乗り場が散らばり、初見の旅行者が迷い歩く光景が日常茶飯事だった。この巨大な交通結節点が完成すれば、淡路島や四国、さらには関西国際空港や全国各地へ向かう高速バスのアクセスが劇的に一本化される。
上層階には高級ホテルや国際基準のホールが配され、ビジネス・観光両面でのハブ機能が飛躍的に高まる。神戸市が長年抱えてきた「通過点としての三宮」という課題に対し、強力なアンカーを打ち込む一手となるのは間違いない。