ハイハイ期の赤ん坊や、じっとしていられない2〜3歳児を抱える家庭にとって、靴を脱いで上がれる座敷席や完全な個室ランチはまさに聖域だ。テーブル席では常に「転落しないか」「食器を落とさないか」と気が気でないが、フラットな畳や掘りごたつ空間ならば、親もようやく両手を解放して箸を持つことができる。
こうした「家庭の温もりと安心感」を外食に求める声に応えるかのように、人気料理研究家の栗原はるみさんが提案するような、素材の味を活かしたやさしい和食ランチを提供する店舗も増えている。大人のための本格的な味わいでありながら、子供にも安心して取り分けられる塩分控えめの小鉢や出汁のきいた汁物。個室や座敷の空間でゆったりと味わう滋味深い料理は、日々の育児疲れをそっと癒やしてくれる至福のひとときとなる。