検査終了後、機器を病院に返却してから検査結果が出るまでの期間は通常1〜2週間程度です。記録された約10万拍の膨大な波形データを専用の解析プログラムにかけ、最終的に臨床検査技師や循環器専門医が目視で細部を精査してレポートを作成するため、一定の日数を要します。
検査結果を聞きに行った際、頻繁に耳にするのが「日常生活であんなに動悸がしたのに、結果は『異常なし』だった」という疑問の声です。これには主に2つの明確な理由が存在します。
第1の理由は、「たまたま検査を受けた24時間以内に発作が起きなかった」というタイミングの問題です。発作性の不整脈は数日〜数週間に1度しか出ないものも少なくありません。第2の理由は、「本人が動悸・違和感を自覚した瞬間の心電図波形を確認した結果、脈の乱れや虚血変化が一切なく、正常な洞調律であった」というパターンです。この場合、心臓の器質的疾患ではなく、自律神経の乱れ、精神的ストレス、疲労、カフェイン過多などが原因で脈を強く感じていたことが証明されます。「異常なし」という判定は無駄足だったのではなく、「重大な心疾患のリスクが極めて低い状態である」という安心材料を得るための価値ある診断結果といえます。