SNSや知恵袋、飼い主コミュニティの現場を定点観測すると、「抱っこができない自分は飼い主失格ではないか」と深刻な罪悪感を抱えている声が非常に多く見受けられます。
「抱っこしようとするとケージの隅で激しく足ダン(スタンピング)をされ、嫌われてしまったようで涙が出た」「無理に抱き上げたら腕を強く蹴られ、爪が深く刺さって流血沙汰になった」という失敗談は枚挙にいとまがありません。一方で、飼育歴10年以上のベテラン飼い主たちの証言からは、全く異なる現実が浮かび上がってきます。
「最初の3年間は一切抱っこさせてくれなかったが、床で添い寝をして頭を撫でる関係を深めた結果、今では横にペタッと寄り添って寝てくれる」「抱っこは健康診断と爪切りの時だけの非常手段と割り切ってから、かえってうさぎとの信頼関係が劇的に改善した」というリアルな体験談が圧倒的多数を占めているのです。
ネット上の「抱っこ大好きなうさぎ」は、極めて温厚な性格の個体か、幼少期から専門的なトレーニングを積んだ例外的なケースに過ぎません。現場の事実として、9割以上のうさぎは抱っこが嫌いであり、それを力尽くで従属させようとすること自体が信頼崩壊の元凶となっています。