夜の帳が下りる頃、歌舞伎町の大久保公園周辺には無数の人影が集まる。かつては特定の時間帯に限られていた光景が、今は昼夜を問わず常態化している。SNSやYouTubeなどのプラットフォーム上で「立つ場所」や「客待ちのノウハウ」が情報拡散され、地方から上京してきた十代・二十代の若者が吸い寄せられているのが実情だ。
現場を駆動させているのは、個人の自由な意志だけではない。いわゆる「推し活」やホストクラブでの過剰な売掛け(掛け売り)の返済に追われ、精神的に追い詰められた女性たちが路上に押し出されている。そこへつけ込むスカウト業者や違法グループの存在が、被害を雪だるま式に拡大させている。路上の背後には、巧妙に構築された資金回収のシステムが存在する。