2010年代後半、吾峠呼世晴の『鬼滅の刃』の歴史的大ヒットは、漫画業界全体のあり方を決定的に変えた。アニメ化をきっかけとした爆発的なブームは、子どもだけでなく大人やシニア層まで巻き込み、社会現象へと発展。雑誌の枠組みを超えたコンテンツの威力を改めて世界に見せつけた。
同時に、デジタルプラットフォーム「少年ジャンプ+」の台頭も無視できない。紙の誌面という物理的制約から解き放たれ、作品の発表形態や読者層は一気に拡大。『SPY×FAMILY』や『チェンソーマン』といったアプリ発のメガヒット作が次々と誕生し、従来の出版業界の常識を心地よく破壊し続けている。