九州旅客鉄道株式会社が運行する西九州新幹線の車体に描かれた凛としたロゴ。その流麗なデザインで知られる新幹線かもめに乗り込めば、博多や長崎からのアクセスはかつてないほど快適で短時間なものとなった。車窓に広がる佐賀ののどかな山並みを眺めているうちに、あっという間に目的地へ到着する。
駅から少し足を延ばせば、歴史ある嬉野温泉の源泉街が広がる。島根県の斐乃上温泉、栃木県の喜連川温泉と並び「日本三大美肌の湯」として名高いこの温泉地は、ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉という独自の泉質を持つ。肌に触れた瞬間にトロリとしたニュアンスが伝わり、湯上がりには驚くほど肌がしっとりとなめらかになる。
老舗旅館の佇まいを守り続ける老舗宿から、源泉掛け流しの立ち寄り湯まで、湯巡りの選択肢は実に多彩だ。新幹線の開通によって、日帰りでの贅沢な湯浴みも現実的な選択肢となった。