光があれば影もある。高度な予防医療システムの導入には莫大な設備投資と高度な専門人材が不可欠であり、これが都市部と地方における「健康格差」を生む懸念として浮上している。
都心部の旗艦施設が最先端のデジタルドックをフル回転させる一方で、地方の自治体病院では医師不足と機器の老朽化が深刻な課題のままだ。国や自治体は遠隔画像診断ネットワークや移動式AI検診バスの導入を進めるが、誰もが均等に最新医療の恩恵を受けられるインフラの構築には、まだいくつものハードルが残されている。地域医療構想の再編において、かつての成人病センターが果たしてきた地域拠点としての役割をどう再構築するかが問われている。