女優としての活動期間はわずか数年と短いものだったが、残した足跡は極めて濃密だ。映画分野では、石原慎太郎原作・藤田敏八監督による映画『秘祭』(1989年)でヒロインを演じ、過酷な沖縄ロケの中で情熱的な演技を披露。日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、高い評価を獲得した。
また、テレビドラマの世界でもその存在感を発揮。NHK大河ドラマ『春の波涛』(1985年)では、日本初の女優・川上貞奴を巡る人間模様の中で凛とした役どころを演じ切った。さらに、深みのある演技が求められる本格時代劇にも多数出演。着物姿の立ち振る舞いの美しさは、当時の劇評家からも絶賛されていた。