2026年現在、御誕生寺の境内で暮らしている猫は、病気療養中の個体や高齢のため寺で天寿を全うさせる方針の猫たちを中心に10匹〜15匹前後となっています。
猫たちは境内に設置された専用の猫ハウスや、本堂脇の木陰、社務所の受付カウンター周辺など、思い思いのお気に入りの居場所でゆったりと過ごしています。若い猫が走り回るような賑やかさはありませんが、毛並みを整えてもらい、体調管理の行き届いた老猫たちが日向ぼっこをする姿は、修行寺ならではの静謐な空気に溶け込んでいます。
なお、「訪れたのに1匹も出会えなかった」という参拝者の多くは、時間帯や天候に起因しています。猫は夜行性かつ気まぐれな動物であり、雨天や降雪時、真夏の猛暑日、あるいは日中の気温が高い正午前後には、エアコンの効いた寺務所の奥や風通しの良い日陰に隠れて眠っています。猫たちの自然な生態を観察したい場合は、比較的活動しやすい春・秋の涼しい午前中や、夕方の給餌前の時間帯に訪れるのが賢明です。