日本の若手ドライバーの多くが国内のステップアップルートを歩む中、彼女は早くから単身ヨーロッパへ渡り、デンマークF4やユーロフォーミュラ・オープンなどの異境で腕を磨いた。言語や文化の壁はもちろんのこと、コース外での厳しい政治的駆け引きや、アウェー独特の洗礼を日常的に受けてきた背景がある。
このハングリーな環境で育まれたのは、どんなトラブルに見舞われても言い訳を口にしない強靭なメンタリティだ。「マシントラブルを抱えた状態で、いかに1ポイントでも多く持ち帰るか」という泥臭い思考法は、温室育ちのエリートドライバーにはない彼女だけの強力な武器となっている。