工場内に足を踏み入れると、無人搬送車(AGV)が縦横無尽に走り回る静かな熱気に包まれる。ダイキン工業 滋賀製作所が推し進める最新の省エネ生産ラインは、従来の常識を覆す光景の連続だ。部品供給から最終組み立てに至るまで、徹底したエネルギー消費の可視化が行われている。
特に目を引くのは、独自開発のモジュール型組み立てシステムだ。需要の変動に応じてラインの長さを柔軟に変更し、無駄な電力消費を極限までカットする。センサーが作業員の動線を追跡し、最短ルートでの組み立てを支援することで、作業効率と省エネ性能の両立を実現させた。現場の班長は「1ワットの無駄も許さない現場の執念が、このラインを作り上げた」と胸を張る。