このビルのアイデンティティを唯一無二のものにしている要素が、2階に入居する「原鉄道模型博物館」だ。故・原信太郎氏が生涯をかけて製作・収集した膨大な一番ゲージ模型のコレクションは、国内外の鉄道ファンや家族連れを魅了し続けている。本物の車両構造を忠実に再現した架空線集電方式や、世界最大級の走行ジオラマ「いちばんテツモパーク」が創り出す世界観は圧巻の一言だ。
ビジネス一辺倒になりがちなオフィスビルに文化・教育の要素を注入したこの試みは、複合都市開発の成功モデルとして高い評価を得てきた。2026年現在も、季節限定のイベントや企画展が定期的に開催され、平日のビジネス街に休日特有の賑わいをもたらす稀有な文化拠点としての役割を強固に保っている。